遠州地方の織物の話
遠州地方は古くは、木綿や絹の生産が行われ、江戸時代に綿織物業としての基礎が築かれました。その後、遠州地方は、日本の三大綿織物産地として数えられる規模に発展し、織物の産地として知られてきました。
織物の幅
一般的に、和裁用として用いる幅の狭い生地を「小幅」と呼ぶのに対し、洋服地などに使われる幅の広い生地を「広幅」と呼びます。大正時代になると、第一次世界大戦の影響でヨーロッパ製織物の生産量が低下したことと日本人の洋装化によって、遠州地方では広幅産業者が増加しました。